2004.10

マイ読書ブームでいっぱい本買ったけどもう飽きてきた。

鼻水が止まらないので薬を買いにいった。

駅前で最初に目についた薬局へ入る。がらんとした店内に初老の店員がぽつりとたたずんでいる。がらんとしてるのは薬が置いてないから。

しまった。ここは処方箋をもらう薬局じゃないか。

まるでマトリックスに迷い込んでしまったような妙な空間。ばっちり店員と目が合ってしまったのでUターンするわけにもいかない。

「えっと、ふつうの薬はありますか?」

今考えると「ふつうの薬」ってなんだと思うが、店員は奥からエスタック鼻炎というふつうの薬を持ってきてくれた。家に帰って開けてみると青い透明の錠剤。

もし赤いカプセルだったらいよいよ戻れなくなりそうな気がする。

今日は結膜炎で眼科へ。顔からいろんな汁が出てます。

ということで今日は眼科の処方箋受付にいた。

部屋にはボクのほかに老夫婦が一組だけ。壁には液晶テレビがかけてあってヤンキース対レッドソックスの再放送が流れる。

ボクは結果を知らなくてふつうに見てたのだが、老夫婦はすでに見ていたらしい。いちいち5秒後の解説をする。

「ここで松井がうまく打つんだよ、レフト前に」
「ジーターがなぁ、ここで打たないんだよな」
「ほら次、また松井打つよ」

うるせえ。しかもなんで全部覚えてるんだよ。

華氏911を観て軽いPTSD。

コンビニでレシートをもらうタイミングが難しい。

店によってタイミングが違うからだ。おつりと一緒にくれるときもあるし、おつりの後にくれるときもある。そもそもレシートをくれない店もある。

おつりと一緒にくれない場合は、小銭を財布にしまってるわずかな時間にそれを見極めないといけない。

店を出ようと一歩踏み込んだときに「レシートは・・・」とか言われるのはスマートじゃない。わざとゆっくり財布をしまって様子を見たりしてる。

でも丁寧な店員だと財布をしまうのをじっと待ち、それから袋を手渡ししてくれたりする。こうなるともう時間調整技は使えない。どちらかに掛けるしかない。

袋を手渡す店員。それを受け取るボク。そして・・・レシートは?くれる?くれない?どっちなんだよ。この間、時間にするとコンマ数秒。

そして瞬間的に判断を下し、外にむかって第一歩を踏み出そうとすると大抵「レシートは・・・」って言われる。

もっと楽に買い物したい。